仏像修理には様々な種類がある
仏像修理には大きく分けて二通りあり、まず一つめに挙げられるのが文化財的です。
基本的には亡失部分を新しく付け直す新補や塗り直しなどを行わない方法です。
西洋から輸入された新しい思想とされています。
2つめが長く日本で行われてきた伝統的な方法です。
例えば割れたお碗を漆で接着した後、割れ目に漆で金粉を固着させます。
こうすることで、割れ目を目立たせてその風情を楽しむことが可能です。
これは、文化財的では行うことが出来ず、日本らしい創作的な修理と言えます。
仏像にも2種類あり美術院などにある重要文化財や国宝クラスのものは、代表文化財的方法をします。
もう一つは、仏師などが新たに仏像を作るような感覚で直す仏具屋修理が挙げられます。
ただし、仏具屋修理は文化的、歴史的合意の上に成り立つ修理というよりは仏像制作の伝統的な技法を使った修理という考えになります。
このように仏像の修繕には様々な方法があるので、よく調べてニーズに合う方法を選ぶことをお勧めします。